【簿記基礎編】貸借対照表と損益計算書の作成方法について解説

▶簿記3級テキスト
<strong>勇者</strong>
勇者

いよいよ最後のStepですね!

王様
王様

そうじゃな!

ここまで学習した「仕訳」「勘定」「試算表」を集計していくぞ

集計をする際に作成するのが「貸借対照表」と「損益計算書」じゃ

「損益計算書」について

「損益計算書」読み方

王様
王様

読み方は「そんえきけいさんしょ」と読む

「損益計算書」とは

<strong>勇者</strong>
勇者

作成する目的はなんですか?

王様
王様

「損益計算書」は会社の経営成績を把握するために作成するのじゃ

つまり,今期会社がどれだけ費用を使い,どれだけ収益を出したのかを把握するためじゃ

「損益計算書」は,「収益」「費用」「利益」の3つの項目から成り立ちます。

「損益計算書」のフォーム

<strong>勇者</strong>
勇者

「損益計算書」にはフォームがあるのですか?

王様
王様

そうじゃ!「損益計算書」は ”右側に書く内容” と ”左側に書く内容” が決まっておる

これがそのフォーマットじゃ!

<strong>勇者</strong>
勇者

なるほど。左側に「費用」「利益」,右側に「収益」ですね!

質問なんですが,「利益」と書かれてますが,儲からなくて「損失」になった場合は?

王様
王様

おお!素晴らしい質問じゃ!

その場合は次のようなフォームになる

<strong>勇者</strong>
勇者

なるほど。「利益」のところが右側に移動して「損失」になるんですね!

「損益計算書」の作成方法

王様
王様

先ほどフォームで説明した通り,「損益計算書」は「収益」「費用」「利益」or「損失」

3つから成り立っておる。

<strong>勇者</strong>
勇者

どのように作成するのですか?

王様
王様

Step4で作成した「試算表」から「収益」「費用」「利益」or「損失」に関する内容を抜き取り

「損益計算書」に記入することで作成できるのじゃ

ここで注意なのが,「損益計算書」作成に使う「試算表」は,「残高試算表」か「合計残高試算表」のどちらかである「合計試算表」は使えないのが注意じゃな

<strong>勇者</strong>
勇者

残高しか使わないということですね!わかりました!

王様
王様

では,残高試算表の例を使って説明していくぞ

王様
王様

まず「残高試算表」の中で「収益」「費用」に関する科目をマーキングするぞ

<strong>勇者</strong>
勇者

「受取手数料」「支払家賃」「給料」ですね!

王様
王様

では,次にマーキングした科目を「損益計算書」に転記していくぞ!

「借方」「貸方」にそれぞれそのまま記入すればよい

<strong>勇者</strong>
勇者

出来ました!こんな感じですか?

王様
王様

上出来じゃ!最後に「利益」じゃが

「利益」=「収益合計」-「費用合計」で算出できる

<strong>勇者</strong>
勇者

「収益合計」=50,000

「費用合計」=20,000+10,000=30,000

だから…「利益」=50,000 – 30,000 = 20,000ですね!

王様
王様

その通り!「利益」は「当期純利益」という名前で記入するぞ

最終的に「損益計算書」の右側合計と左側合計が同じになるようにしたいので,

今回「当期純利益」は左側へ記入するのじゃ

<strong>勇者</strong>
勇者

出来ました!「損益計算書」の完成ですね!

「貸借対照表」について

「貸借対照表」読み方

王様
王様

読み方は「たいしゃくたいしょうひょう」と読む

「貸借対照表」とは

<strong>勇者</strong>
勇者

作成する目的はなんですか?

王様
王様

「貸借対照表」は会社の財政状態を把握するために作成するのじゃ

つまり,今期会社がどれだけ資産を持ち,どれだけお金を調達しているのかを把握するためじゃ

「貸借対照表」は,「資産」「負債」「資本」の3つの項目から成り立っています。

「貸借対照表」のフォーム

<strong>勇者</strong>
勇者

「貸借対照表」にもフォームがあるのですか?

王様
王様

そうじゃ!「損益計算書」と同じく「貸借対照表」にもフォームが存在する

これがそのフォーマットじゃ!

「貸借対照表」の作成方法

王様
王様

「貸借対照表」は「資産」「負債」「資本」の三つの科目から成り立っておる。

<strong>勇者</strong>
勇者

どのように作成するのですか?

王様
王様

Step4で作成した「試算表」から「資産」「負債」「資本」に関する内容を抜き取り

「貸借対照表」に記入することで作成できるのじゃ

ここで注意なのが,「貸借対照表」作成に使う「試算表」は,「残高試算表」か「合計残高試算表」のどちらかである「合計試算表」は使えないのが注意じゃな

<strong>勇者</strong>
勇者

「損益計算書」と同じく,残高のみを使用するんですね!

王様
王様

では,「損益計算書」の時と同じ,残高試算表の例を使って説明していくぞ

王様
王様

まずは,この「残高試算表」の中から「資産」「負債」「資本」に関する項目を抜き出すぞ

該当のものにマーキングしてみよう

<strong>勇者</strong>
勇者

今回は「現金」「借入金」「資本金」ですね

王様
王様

続いて,マーキングした項目を「貸借対照表」に転記していくぞ

その前に,「貸借対照表」の科目ポジションの確認じゃ

<strong>勇者</strong>
勇者

ポジションに従って転記すればいいから….こうですか?

王様
王様

素晴らしい!

最後!ここが重要じゃ!「資本」にはもうひとつ,「繰越利益剰余金」というものが存在する

「繰越利益剰余金」とは ”過去に会社が稼ぎ出した利益のことで,まだ使われていない分のことを指す。

これは「損益計算書」で求めた「当期純利益」は「繰越利益剰余金」として加算されるのじゃ

つまり,「資本」として「当期純利益」と同じ金額を「繰越利益剰余金」として記入するのじゃ

<strong>勇者</strong>
勇者

なるほど。「損益計算書」から「当期純利益」は20,000だから…

「繰越利益剰余金」も20,000で記入すると…こんな感じですか?

王様
王様

その通り!

これで「貸借対照表」の完成じゃ

<strong>勇者</strong>
勇者

確かに,この「損益計算書」と「貸借対照表」の2つを見れば,今期会社がどれだけの資産を持っていて,どれだけ利益を出したのかが分かりますね!

コメント

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