簿記の流れ
簿記は計5つのステップを踏み,最終的に損益を求めます。ここでは,その流れとステップについてざっくり解説します!ステップごとの詳しい解説は別で説明します。ここでは,流れだけを把握しましょう!
簿記での流れは次のようになっています。

STEP1:取引
ここでは次のSTEP「仕訳」の準備を行います。ある事象に対して,帳簿記録の必要があるか,ないかを判断します。「取引」に該当する事象は,次のSTEPに進みますが,「取引」に該当しない事象は簿記上の処理を行いません。
ポイント ☞ 「取引とは…資産,負債,収益,費用などを変動させる事象のことを指します」
例:火災が発生し,建物が焼失した
☞ 「取引に該当する」(建物という”資産”がなくなったので)⇒ 簿記対象
例:土地を月額150,000円の約束で借りることにした ⇒ 簿記非対称
☞ 「取引に該当しない」(契約を結んだだけだから)
STEP2:仕訳
ここでは,資産,負債,収益,費用など各項目の増減を記録するSTEPです。つまり,何が増えて,その代わり何が減ったのかを一目でわかるようするフェーズです。取引の内容は文章で書かれており,内容が理解しにくいため,横1行の表にすることで,次のSTEPを簡単にします。
例で説明しましょう。次のような取引がありました。
取引内容:「6/12に商品を250,000円で購入し,代金は現金で支払った。」

このように,横一列で取引の概要を明記します。そうすることで”商品(資産)が増えて,現金(資産)が減った”ことが一目でわかるようになります。これが「仕訳」という作業です。
STEP3:勘定
ここでは,仕訳で明確にした取引を個々の項目ごとにまとめ,項目ごとの増減を把握します。ここで言う”項目”とは,上で言うところの「商品」「現金」などです。

STEP4:試算表
「勘定」でまとめた内容を表にする作業です。表は下のようなものです。

表中央部ラインに「勘定」が記入されており,「勘定」を境に左側が増えた金額,右側が減った金額になっています。試算表を作るメリットは,次のSTEPでの作業をやりやすくするためです。
STEP5:貸借対照表,損益計算表
STEP4で作成した「試算表」から,それぞれ必要な項目を抜き出し,表にまとめることで,「貸借対照表」「損益計算表」を作成することが出来ます。
「貸借対照表」のために抜き出す項目・・・資産,負債,資本
「損益計算表」のために抜き出す項目・・・収益,費用

また,STEP4,5を組み合わせた「精算表」という表も存在します。
時短テクなので,覚えて損はありません。
まとめ
以上,5つのSTEPを実施することで決算を完了することが出来ます。
これにより,会社が ”儲かったのか” ”損したのか” を明らかにすることが出来ます。
まだまだ細かいルールなどありますが,
まずはこの5つのSTEPで進めていくことを頭に入れておきましょう。
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