「仕訳」「勘定」「試算表」が完成したら,いよいよ集計を行っていきます。
集計を行う際に作成する帳票が,「貸借対照表」と「損益計算書」です。
これらの表で,会社の損益を確認することが出来ます。作成方法について説明していきます。
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「損益計算書」について
「損益計算書」ってなに?
「損益計算書」は会社の経営成績を表した表になります。
つまり,今期会社がどれだけの費用を使い,どれだけの収益を出したかを表しています。
「損益計算書」は,「収益」「費用」「利益」の3つの項目から成り立ちます。
「損益計算書」の作成方法
作成した「試算表」から,「収益」「費用」を抜き取ることで作成することが出来ます。
また,「損益計算書」の作成には,残高のみが必要になるため,使用する「試算表」は,
「残高試算表」か「合計残高試算表」を使用しましょう。 ☞詳しく知りたい方はこちら
次のような「試算表」を例として説明しましょう。

この「残高試算表」の中で,「収益」「費用」をマーキングします。
今回対象なのが,「受取手数料」「支払家賃」「給料」になります。


「収益」「費用」は,”~料” ”~益” ”~息” ”~費” などが多い。
見分ける際に思い出そう!!
続いて,マーキングした項目を「損益計算書」に記入していきますが,
その前に「収益」「費用」の正規ポジションについて思い出しましょう。
正規ポジションはこんな感じでしたね。このポジションに従って記入していきましょう。

「損益計算書」に記入すると下図のようになります。

次に「利益」を求めます。ここでは「当期純利益」という言葉で記入します。
「当期純利益」は「収益」の合計と「費用」の合計の差になります。

「当期純利益」を入れ,合計金額が一致してる場合は,正常に処理できています。
これで「損益計算書」は完成です。
「貸借対照表」について
「貸借対照表」ってなに?
「貸借対照表」は会社の財政状態を表した表になります。
つまり,今期会社がどんな資産を持ち,どれだけお金を調達しているのかを表しています。
「貸借対照表」は,「資産」「負債」「資本」の3つの項目から成り立っています。
「貸借対照表」の作成方法
「損益計算表」と同様,作成した「試算表」から,「資産」「負債」「資本」を抜き取ることで作成することが出来ます。
また,「貸借対照表」も作成には,残高のみが必要になるため,使用する「試算表」は,
「残高試算表」か「合計残高試算表」を使用しましょう。
「損益計算表」の時と同じ例題を使って説明しましょう。

この「残高試算表」の中で,「資産」「負債」「資本」をマーキングします。
今回対象なのが,「現金」「借入金」「資本金」になります。


「資産」「負債」「資本」は,”~金” や ”~品” などが多い。
見分ける際に思い出そう!!
続いて,マーキングした項目を「貸借対照表」に記入していきますが,
その前に「資産」「負債」「資本」の正規ポジションについて思い出しましょう。
正規ポジションはこんな感じでしたね。このポジションに従って記入していきましょう。

「貸借対照表」に記入すると下図のようになります。

つぎに,「損益計算表」で求めた「当期純利益」を「繰越利益剰余金」という名前で記入します。

「繰越利益剰余金」を入れ,合計金額が一致してる場合は,正常に処理できています。
ちなみに「繰越利益剰余金」は貸借対照表の右側に書くことは決まっています。
利益がマイナスになったとしても,右側に記入するのは変わりません。
これで,「貸借対照表」の完成です。
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