ここでは,精算表とはどんなもの?何のために作成するの?作成方法は?について解説します。
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精算表とは?
精算表は,「試算表」と「貸借対照表」と「損益計算書」を1つにまとめた帳簿のことです。

「試算表」「貸借対照表」「損益計算書」を1つにまとめて見やすくしたものと考えるか
何のために作成するの?
「決算のまとめ」と「財務諸表作成準備」のために作成します。
資産や負債の残高確認,収益や費用がどれだけかかったのか,また処理ミスを確認するために作成します。
「精算表」の作成方法
まず,「精算表」ってどんな感じの帳簿なの??となりますよね。
こんな感じです。「精算表」のフォーマットは決まっているので,まずは配置を覚えましょう。
簿記3級では,表が準備されており表の中を埋めていく問題が大半なので完コピする必要はありません
※勘定科目は,取引内容によって変わります。

では,さっそく「精算表」を作成していきましょう。
まずは,「試算表」を埋めていきます。「貸借対照表」「損益計算書」の作成には「残高試算表」を使用するので,ここで言う「試算表」とは「残高試算表」のことです。
※問題では基本的に記入済みのことが多いです。
「試算表」作成についてはこちら▼

「貸借対照表」「損益計算書」作成についてはこちら▼

仮にこのような取引があったとしましょう。

次にこの「試算表」欄から「貸借対照表」「損益計算書」を作成するのですが,基本的には書き写すだけの単純作業になります。勘定科目から「貸借対照表」に書く内容と「損益計算書」に書く内容を判断して,それぞれの欄に記入していきます。やってみましょう。

こんな感じで書き写すと下のようになります。


どの勘定科目が「貸借対照表」「損益計算書」に入るのかわからないよ
となる方は,
「貸借対照表」は ”一定時期の財産状態を示す勘定科目” を記入
「損益計算書」は ”一定期間の経営成績を示す勘定科目” を記入
と覚えましょう。

つまり??
となる方は,
「貸借対照表」は ”「今何を持っていて」「今何を借りているのか」系の話” を記入
「損益計算書」は ”会社が「儲けた」「使った」系の話” を記入
と覚えましょう。

「現金」は残るから次の時期も考えないとだから ☞ 「貸借対照表」
「給料」は当期支払が終わったら次期には考えないから ☞ 「損益計算書」
ってことか!!!
次に勘定科目の一番下にある「当期純利益」を記入していきます。これは,「損益計算書」の借方合計と貸方合計の差で求めます。
「損益計算書」の「借方」「貸方」それぞれの合計が同じになるように「当期純利益」を記入する。
今回,「損益計算書」の「借方」「貸方」の合計が,58,500円であった。これを「借方」に記入すると合計が一致する。
そして,「貸借対照表」にも「当期純利益」を記入しますが,「損益計算書」と逆側に記入します。
今回,「損益計算書」は「借方」なので,「貸借対照表」は「貸方」

最後に,それぞれの列の合計を最下部に計算しておしまいです。

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