帳簿の締め切り方について解説します。前期,当期,次期の内容を明らかにできるようにしましょう。
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帳簿の締め切りとは?
ある会計期間が終わったタイミングで,取引の記録をいったん区切り,集計して確定させる作業のこと

つまり「この期間の取引はここまで!」とはっきりさせることか
帳簿を締め切る理由は?
企業は通常1年(または四半期・月)ごとに会計処理を行います。
帳簿を締め切ることで,その期間の収益・費用・損益を正確に把握出来ます。
また,締め切った帳簿をもとに「損益計算書」「貸借対照表」を作成するためです。
税金を計算したり,経営状況を把握するためでもあります。
帳簿の締め切り方は?
例題で説明していきます。次のような勘定があったとします。ここではあくまで
”帳簿の締め切り方”という作業のやり方だけを説明します。なぜ?どうして?は置いておきましょう

まず考えるのは,締め切る際に「借方」と「貸方」の合計を同じにする処理をします。
例題を見ると,「貸方」が「借方」に対し,50,000円(40,000+30,000-20,000=50,0000)少ないことが分かります。
なので,「貸方」へ50,000円記入します。なんで???と思うかもしれませんが,とりあえず脳死で記入してください。両側の合計をそろえることだけ考えましょう。

そして,追加した50,000円の前に「次期繰越」と記入します。

次に,「借方」合計と「貸方」合計が等しくなっているかを確認するため,それぞれの合計を一番下に記入します。合計が等しくなっていることを確認したら,合計金額の下部に2重線を引きます。

そして最後に「次期繰越」の逆側に「前期繰越」と記入し,「次期繰越」と同じ金額を記入します。
これで当期の帳簿を締め切ったことになります。(これで当期は終わり!)

「帳簿の締め切り」ってつまり何をしてるの?

時期で区切って考えたいことは分かったけど,「次期繰越」とか「前期繰越」ってなに?
簡単に言ってしまうと,「当期は現金に関して,借方と貸方でこれだけギャップがありましたよ。次期はこのギャップ分も考慮して会計していきましょう」という意味です。
「次期繰越」とは,”このギャップ分を次期に繰り越しましょう”
「前期繰越」とは,”前期のギャップ分を当期に繰り越して考えましょう”
上の例で言うと,当期は現金の「借方」が50,000円多かったので,次期は50,000円プラスから考えることができるということです。
このように,締め切りをする際に,次期繰越内容を明らかにしているのです。
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