【簡単解説】帳簿の締め切り方について解説

簿記

帳簿の締め切り方について解説します。前期,当期,次期の内容を明らかにできるようにしましょう。

▼▼▼▼▼▼私はこれで勉強しました▼▼▼▼▼▼▼▼

帳簿の締め切りとは?

ある会計期間が終わったタイミングで,取引の記録をいったん区切り,集計して確定させる作業のこと

考える人
考える人

つまり「この期間の取引はここまで!」とはっきりさせることか

帳簿を締め切る理由は?

企業は通常1年(または四半期・月)ごとに会計処理を行います。

帳簿を締め切ることで,その期間の収益・費用・損益を正確に把握出来ます。

また,締め切った帳簿をもとに「損益計算書」「貸借対照表」を作成するためです

税金を計算したり,経営状況を把握するためでもあります。

帳簿の締め切り方は?

例題で説明していきます。次のような勘定があったとします。ここではあくまで

”帳簿の締め切り方”という作業のやり方だけを説明します。なぜ?どうして?は置いておきましょう

まず考えるのは,締め切る際に「借方」と「貸方」の合計を同じにする処理をします。

例題を見ると,「貸方」が「借方」に対し,50,000円(40,000+30,000-20,000=50,0000)少ないことが分かります。

なので,「貸方」へ50,000円記入します。なんで???と思うかもしれませんが,とりあえず脳死で記入してください。両側の合計をそろえることだけ考えましょう。

そして,追加した50,000円の前に「次期繰越」と記入します。

次に,「借方」合計と「貸方」合計が等しくなっているかを確認するため,それぞれの合計を一番下に記入します。合計が等しくなっていることを確認したら,合計金額の下部に2重線を引きます。

そして最後に「次期繰越」の逆側に「前期繰越」と記入し,「次期繰越」と同じ金額を記入します。

これで当期の帳簿を締め切ったことになります。(これで当期は終わり!)

「帳簿の締め切り」ってつまり何をしてるの?

考える人
考える人

時期で区切って考えたいことは分かったけど,「次期繰越」とか「前期繰越」ってなに?

簡単に言ってしまうと,「当期は現金に関して,借方と貸方でこれだけギャップがありましたよ。次期はこのギャップ分も考慮して会計していきましょう」という意味です。

「次期繰越」とは,”このギャップ分を次期繰り越しましょう”

「前期繰越」とは,”前期のギャップ分を当期に繰り越して考えましょう”

上の例で言うと,当期は現金の「借方」が50,000円多かったので,次期は50,000円プラスから考えることができるということです。

このように,締め切りをする際に,次期繰越内容を明らかにしているのです。

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