【商品売買編】仕入戻しについて徹底解説

▶簿記3級テキスト
<strong>勇者</strong>
勇者

「仕入」をした際に時々発生する「戻し」について学習しよう

仕入戻しとは

<strong>勇者</strong>
勇者

「仕入」を商品の発注ミスや品違い,品質不良などがあった際に返品する作業のこと

戻しの処理方法

<strong>勇者</strong>
勇者

例題で「戻し」の作業について確認しよう

例題:5,000円の商品を現金で購入したが,品違いがあったため,仕入先に返品した。この取引を仕訳しなさい。

<strong>勇者</strong>
勇者

やることは単純!「仕入」をした時の仕訳と全く逆のことをすればいいのです。

魔法使い
魔法使い

返品するので,仕入(資産)が減り,支払い金が返金され,現金(資産)が増えるのね

簡単じゃないの

仕入戻しの練習

<strong>勇者</strong>
勇者

では,この問題はどうでしょうか?

一部返品の場合

例題:勇者は取引先から商品7,000円を現金で購入した。しかし,仕入れた商品の一部が品違いだったため,2,000円分を返金した。この取引を仕訳せよ。

<strong>勇者</strong>
勇者

大体想像がつくと思いますが,この場合は返品した一部のみを仕訳します。

魔法使い
魔法使い

仕入戻しを行ったのは,2,000円分なので,戻しの仕訳は次のようになります。

ちなみに,返品前に仕入れをした時の仕訳は上段のようになります。

<strong>勇者</strong>
勇者

最終的に決算時に返品した分が差し引かれるので,商品が5,000円分,現金が5,000円

残るということになりますね。

販売時の返品の場合

<strong>勇者</strong>
勇者

「仕入戻し」という名前ですが,自社が商品を販売した際にも発生する可能性があります。

例題:勇者は商品5,000円を取引先へ販売した。代金は現金で受け取った。しかし,商品の品違いがあったため,全品返品された。この取引を仕訳せよ。

<strong>勇者</strong>
勇者

やることは先ほどと同じで,立場が逆になっただけです。

魔法使い
魔法使い

販売時は,現金(資産)が増え,売上(収益)が増えます。

しかし,返品で現金(資産)が減り,売上(収益)が減ります。

<strong>勇者</strong>
勇者

買い手から売り手に変わっただけで,やることは一緒ですね

コメント