
勇者
「仕入」をした際に時々発生する「戻し」について学習しよう

仕入戻しとは

勇者
「仕入」を商品の発注ミスや品違い,品質不良などがあった際に返品する作業のこと

戻しの処理方法

勇者
例題で「戻し」の作業について確認しよう
例題:5,000円の商品を現金で購入したが,品違いがあったため,仕入先に返品した。この取引を仕訳しなさい。


勇者
やることは単純!「仕入」をした時の仕訳と全く逆のことをすればいいのです。


魔法使い
返品するので,仕入(資産)が減り,支払い金が返金され,現金(資産)が増えるのね
簡単じゃないの
仕入戻しの練習

勇者
では,この問題はどうでしょうか?
一部返品の場合
例題:勇者は取引先から商品7,000円を現金で購入した。しかし,仕入れた商品の一部が品違いだったため,2,000円分を返金した。この取引を仕訳せよ。


勇者
大体想像がつくと思いますが,この場合は返品した一部のみを仕訳します。


魔法使い
仕入戻しを行ったのは,2,000円分なので,戻しの仕訳は次のようになります。
ちなみに,返品前に仕入れをした時の仕訳は上段のようになります。

勇者
最終的に決算時に返品した分が差し引かれるので,商品が5,000円分,現金が5,000円
残るということになりますね。
販売時の返品の場合

勇者
「仕入戻し」という名前ですが,自社が商品を販売した際にも発生する可能性があります。
例題:勇者は商品5,000円を取引先へ販売した。代金は現金で受け取った。しかし,商品の品違いがあったため,全品返品された。この取引を仕訳せよ。


勇者
やることは先ほどと同じで,立場が逆になっただけです。


魔法使い
販売時は,現金(資産)が増え,売上(収益)が増えます。
しかし,返品で現金(資産)が減り,売上(収益)が減ります。

勇者
買い手から売り手に変わっただけで,やることは一緒ですね




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